Locanda(新)

引っ越しました。(旧)⇒http://locanda.jugem.jp/

着物で旅行した話とか

お久しぶりです

おはこんばんにちは!八那です。

なんか暗い記事がしばらく最新でした。
ひと月以上も前の話になってしまいますが、5/3はイベント出てました。
既刊しかなかったのにお声かけとか差し入れとか色々頂いて嬉しかったです。


次回8月末に東京で或る図があるので、そこで新刊を出せたらなあって思います。
その前にPCが結構壊れてて、動くんだけど一部キーボードが反応しなくて原稿どころじゃねぇって感じなのでPC買い換えたいです。



着物ハマリし

そして表題の件ですが、
最近やけに着物にお熱でして、どのくらいお熱なのかというと

・図書館で着物関連の本を色々借りて読む
Instagramで好きなコーディネートの写真を上げている人を日々漁る
Youtubeで着物についての動画を日々見る
・メルカリや通販サイトでリサイクル着物やハンドメイドの和装小物を日々漁る
・近所の着物屋さんまで着物を着て歩いて出かける
・着物で旅行に行く(雨のため着られたのは1日だけだけど)
・メディアサイトで着物に関する記事を読む

というぐらいお熱です。
特に人の着こなしをSNSで見ることや、ハンドメイド小物をめぐるのが非常に楽しいです。
ハンドメイドでめちゃめちゃ文アル芥川龍之介帯留め買いました。嬉しい!

めちゃめちゃ文アル芥川龍之介帯留
着物にはまったきっかけ

街で着物を着ている人をよく見かけ、ここ一年くらい、うっすら「着物着たいな~」と思っていました。
特に男性の着物の着こなし(グレーや紺の着物に、腰骨にシンプルな帯)が、文アル好きなこともあって「かっこいいな~」と思っていました。

そして、文アルのイベント(演奏会やら朗読やら劇やら)があると着物の人が絶対にいるのを見ていて、その時は大抵木綿とかウールの洋服っぽい着物の方が多かったのですが、
最近明治座へ歌舞伎を見に行ったら、年齢層もあって大変美しく伝統的な着物を着ている女性方が多く、「めっちゃかっこいい!」となりました。

そして最近インスタを見ることにハマっていて、たまたま着物を洋服と併せて気軽に来ている人の着こなし動画を見て、「これなら着られそう!」と思ったのでそのまま漁るのが止まらなくなった感じです。


着物を着るために実家へ

「着物を着たい!」と思ってまず始めたことは、実家にあるであろう着ていない着物とお古の着付け小物を全部頂戴することでした。
実家に帰った折、両親に「私が着るから着ない着物を全部寄越せ」と話してみたところ、
よくある『着物=晴れ着!冠婚葬祭以外では着ないもの!』という固定観念ではなく(親は冠婚葬祭以外では着ないけど)、
『まあ東京だし普段から外で着物着ても珍しくないか』と瞬時に理解してもらえたので譲ってもらうことが出来ました。

実家の箪笥を開けてもらったところ、出るわ出るわ色んな着物、
冠婚葬祭以外着ないだけに喪服とか、重たい立派な留袖とか袋帯が多かったのですが、
仕立ててもらったのに一回も着なかったらしい母親の江戸小紋がめちゃめちゃ可愛い白地に紫の柄で、「こんなの…ろしぁちゃんぢゃん。。。」ととてもテンションが上がりました。
蒸し暑い今の時期は着られないのでヘタミュにロシアが帰ってきたら似合う帯を合わせて着ていきたいです。


ついでに昨年亡くなった祖母の桐ダンスも開けてもらいました。
しまい込んでいたのもあってシミだらけのものもあったのですが、綺麗なものは本当に綺麗で、今すぐ着られそうなものもいっぱいあったので小物含めてもらい受けることにしました。
その桐ダンスから、祖母の婚約指輪が出てきたのがびっくりだった…。

祖母の遺品を「可愛い!これ着る!これ持って帰るね!」と喜ぶ私を見るのが母としてもまんざらでもなかったらしく、
今度は大叔母(祖母の妹)から着物を貰って来たと連絡が来たので、今度帰る時に貰います。
おさがり着物はサイズが合わなかったり、着こなすのが難しい色柄だったりするんだけど現代の力を借りてなんとかしたい。


ここ最近

着付けも動画や本を参考に家で何度かやって、少し時間はかかるけど自分で着付けられるようになりました。(着付けだけなので帯結びは簡単なの以外出来ない)
暑いので貰ったおさがり着物は着られず、生地が厚めの浴衣を購入し、
その浴衣で旅行にも行きまして、館林にある田山花袋先生の記念館と足利フラワーパークへ行きました。


(田山先生の生家の縁側に腰掛けるワイ)(雨予報だったのと歩くので普通にスニーカー)


翌日は前橋の萩原朔太郎記念館と、紫陽花がめちゃめちゃ咲いてる公園に行ったけど風&雨だったので流石に洋服にしました。出かけたらすぐ止んだので無念。



こんな感じで、ゆくゆくはお出かけする週末は半分くらい着物で行けるようになるといいなあと思います。
観劇や文学館記念館美術館は全て着物で行きたい。ヘタミュなら日本領じゃなくてもろしあちゃんぽい着物用意して行きたい。
着物で有名なお店も色々行ってみたいな~

今んとこ色柄は、モダンなものより伝統的な柄に惹かれるので手持ちはそういった着物や帯しかないのですが、
絶対に楽に着たい紐を身体に結びつけたくないという信条がある私(着付けも紐を使わず全部ゴムベルトでやってるし暑いから補正タオルとか入れないし草履や足袋を履きたくない)は、はんなり美しくというより和洋を組み合わせて(ブラウスやスカートの洋服を合わせたり、帯をベルトで締めたり、ブーツ履いたり)、うまいこと楽しく着たいし、『着物を着て出かけられるところ』と縛りを設けずどんどん着ていきたいなって思うので是非応援してください。

成人式で『着物=一人じゃ着られない、苦しくても我慢して着なきゃいけない晴れ着』という固定観念を植え付けられたのですが、
自ら跳ね返していきたいです。

あと和裁を習えば自分でサイズ直したり修理したり出来るらしい…興味ある…沼




続きから群馬~栃木旅行について。


平日に代休二日とれた!住んでるとこは工事でうるせぇ!出かけるしかねぇ!

というようなことで近場で旅行の計画を立てることにしました。
出かけるなら文学館だ!!と思っていたので、近場だと郡山とか、ゆかりの旅館などがある小田原とか考えていたのですが、
神奈川方面だと太宰くんゆかりの高級宿は1人では泊めてくれないとか、多喜二の泊まった宿は多喜二が泊まった宿以外周囲にまじで何もないとかがあって、考えて群馬県館林の田山花袋記念館、前橋の萩原朔太郎記念館へ行くことにしました。

まだ旅行割引が使えたのでとりあえず前橋の宿だけ押さえ、
館林&前橋は観光と言えばどこがあるのだろう…と調べたところ、およそ無いということが分かったので急遽旅程に栃木の足利フラワーパークをぶちこんだのはナイス判断だったと思います。
温泉は…山の方で遠かったから諦めました。

行程としては、一日目に東京発~(一時間)~館林・田山花袋記念館~(30分)~足利・フラワーパーク~(一時間)~前橋・宿、といった感じでちょうど一日でした。

何処へ行くか決めたら、あとはとにかく着物を着ていくことが目標だったので、靴なら何を合わせるか、帯どうするか、気温によって中に何を着るか、鞄どうするか、色々考えたのですが、
結局一番軽い普段使いのショルダーバッグ+スニーカー+蒸し暑いから襦袢無しで浴衣と一番軽装になりました。

旅行に向けて色々準備してたら出発一週間前に足首を捻挫したり、
出発二日前に寝違えからの頭をぶつけて首が全く動かなくなったりが大変でした。(なんとかなった)

田山花袋記念館

館林駅から徒歩20分ほどでした。慣れない着物で蒸し暑い中を徒歩20分はまあまあ辛かったです。でも館林駅が北千住から1時間なの近すぎて草なんだが~!?

花袋おじ


常設+特別展示で周囲の人々から見た田山花袋について。
藤村が亡くなる直前の花袋にインタビューしたやりとりがフィーチャーされてたのが面白かったな。
特別展は推し(白鳥先生)の、ご丁寧な花袋宛の年下感あふれる手紙が可愛くてヤニ下がった。
あとほぼ文アルといっていい(ちょっとだけ文スト)メディア展開コーナーがあって噴出した。堂々と展示される武者小路実篤アクスタと文アル資料…
花袋先生のマステも買いました。蒲団にくるまってるイラストが笑えなくてウケる。


館林はうどんが有名らしかったのでうどん食べた。おいしかった~

うどん
足利フラワーパーク

そこから電車で30分で栃木県足利(近い!)
梅雨に入りかけだったのでメインは紫陽花と菖蒲。

菖蒲

正直、め~~~~っちゃくちゃ良かったです。
非常に綺麗に整備されているし、人がいなくて静かだし、
曇っていたお陰で涼しくて、正直ずっと居たかったです。
咲いている花の種類はバラが散りかけなこともあって多くは無かったですが、緑の中を歩いているだけでも気持ちいいです。

モネっぽい橋と池が印象的だった。
着物で行ってよかった~~と思った瞬間。

モネっぽい池
萩原朔太郎記念館(前橋文学館+朔太郎実家の移築)

前橋駅から歩いて10分くらい?綺麗な川のそば。
朔太郎の銅像があり、そばの「朔太郎橋」は彼ゆかりの文豪(白秋と犀星と心平ちゃん)の詩など。

前橋文学館は企画展示が翌日からだったので朔太郎の常設のみ。
展示コーナーは入った瞬間朔太郎作曲のマンドリンの曲が流れ始めてびびった。
ARを導入してて、専用アプリをDLして壁にある詩を写すと写真が出たり、朗読してくれたり、壁から竹が生え始めたりと面白かった。あと至る所に朔太郎が描いた青猫がいた。


川を挟んで橋を渡ると朔太郎記念館もとい実家。
青い猫とか月に吠える犬とかいました。

実家
おいしい紅茶の店認定店「リバティー

朔太郎記念館から徒歩30秒くらい。
ミルクティー美味しすぎた・・・・・
スコーンは焼き立てふかふか、本があってソファでゆっくり読めて最高やった。また行きたい。

ミルクティーうますぎ
スコーンうますぎ
あじさいの丘

前橋駅からバスで30分くらい。
ちょうど今ぐらい(6月中旬時点)あじさいまつりが始まるそうで、その前のまあまあ咲いてるくらいの時期に行きました。
一面紫陽花で面白かったです。憩いの場にもなってて、休憩所で合奏してる人たちもいた。
カメラに三脚たてて、紫陽花を背景に自分たちをモデルにしてガチ撮影してる女子グループもいた。
まじで着物で行けばよかった。

前橋市あじさいの丘

帰りの路線バス、一番後ろの席に座ってたら途中で小学生がぎちぎちに乗り込んできて終点まで降りられなくなってウケた。(頑張れば降りられたけど、ランドセル背負ってるキッズたちをどかしたくなかった)
キッズ、私が子ども時代にやってたじゃんけんのゲーム(あいこになったら早く「ドン!」って言った方が勝ちのやつ)やってて日本の不思議を感じた…謎に受け継がれ続ける遊び…


その後駅近くの温泉で温まって、そのままゆっくり鈍行で帰りました。(新幹線に課金すると1時間早く帰れたけどケチった)



出会った人みんないい人で嬉しかったです。
良い旅でした。文アルコラボイベントしてくれたらまた行くのでしてください。(懇願)